購入後しばらく乗って無く、
放置されてしまった自転車。
リサイクルショップで、
ボロボロだけど一目惚れして、
即決で購入した自転車。
様々な自転車の整備・修理をご依頼頂く中で、
この様な自転車の整備は、
簡単に作業が終わる事は無いのです。
何らかの理由で乗らなくなって、
放置されてしまった自転車は思って居る以上、
腐食や破損があったりします。
また、
リサイクルショップ等で購入された中古の自転車は、
上記の内容に加えて前持ち主が、
オリジナルなカスタムをされてより複雑な損傷があったり…。
こう言った自転車の整備、修理は、
まず部品一つ一つを洗浄し綺麗にする事から、
作業が始まります。
綺麗にする事で汚れで隠れていた破損が見つかり、
使用する事が出来なかったり、
痛みの具合を目視等で判断し、
どうすれば調子良く機能するか、
洗浄は非常に大切な作業の一つです。
その様な作業をコツコツと丁寧に行いますので、
時には数ヶ月お預かりし作業となります。
すぐにお乗りになりたい気持ちは、
グッと堪えて頂き完了・完成をお待ち頂ければと思います。
スペシャルサービスツール
通称SSTと言われるのですが、
なんの事かと…
特殊な工具の事なんです。
クルマやバイクの整備同様、
自転車にも様々な工具があります。
特殊な工具は販売されて居る物も有りますが、
売って居る工具ですとイマイチ使い難かったりし、
自分で使いやすく加工やまったく別の用途の物を、
その整備・修理作業用に使ったりして降ります。
画像にある白いワイヤーは、
某住宅メーカーさんが電気工事の職人さんに、
支給して居る電気配線固定用の物。
自分がお店を始める前に、
電気工事のアルバイトをしていた際使った降りましたがコレが、
凄く絶妙な弾力の使い心地。
何度折り曲げても切れず、
弾力も変わらず凄く使い易いのです。
フルケースの一般自転車のタイヤ交換時、
チェーンのジョイントを外し、
タイヤを取り外すのですが、
チェーンがケース内落ち無い様吊るす時に、
このワイヤーが活躍します。
絶妙な弾力が細かい作業を邪魔せず、
しっかり保持固定してくれ、
また、
スポーツ自転車のフレームの中に、
シフトやブレーキのホースを通す際にも、
このワイヤーが活躍してくれます。
某住宅メーカーはこんな使い方されるとは、
思ってらっしゃらないと思いますが、
本当に使い易いワイヤーなのです。
その他狭い箇所のナットを回す為に、
工具をそれ用に削り細くしたり、
大きな力の掛かる細く入り組んだ箇所の、
ボルトを外す道具を作ったり。
お客様の自転車を、
正確・確実に整備する為、
日々様々な工夫をして降ります。
歴だけは永いので、
マウンテンバイクにサスペンションが登場する前から、
マウンテンで乗って遊んでまして、
近年のマウンテンバイクの、
サスペンションの進化には毎度毎度驚きます。
サスペンションのお掛けで、
マウンテンバイクと言う乗り物が、
楽しくなったのは事実なのですが、
私個人はやはりサスペンションの無いマウンテンバイクも、
大好きだったりします。
そんな中でも、
クロモリのハードテールフレームは、
特に大好物であり、
このtransition transam
は過去発売されていたモデルから、
非常によく出来ていて尚且つ乗り易い一台。
この度のモデルより、
リアホイールを29インチから27.5インチへ、
交換も出来マレット化に対応。
シングルスピードにも出来るリアエンド。
本当に良く出来てます。
永く乗れて飽きのこない、
流行り廃りに影響され難いマウンテンバイクは如何でしょうか?
スポーツ系の自転車では、
最近使われて無くなってきた、
リテーナーベアリング。
シールドベアリングと違い、
ベアリングが剥き出しなっており、
締め付けてベアリングの当り調整が、
必要な部品なのです。
一部の一般自転車等にまだまだ使われて降り、
今回新車の自転車にも使われておりました。
しかも、
ヘッドとボトムブラケットに。
シールドベアリングであれば、
それほど調整に時間が掛かりませんが、
ベアリング剥き出しのリテーナーベアリングは、
しっかりとベアリング当りの調整をしないと、
回転が重たくなったりガタが出たり…。
少々面倒かも知れませんが…、
私個人的に中々萌える部品で有りまして…。
しっかりとグリスを入れ直し、
バッチリ調整の決まったベアリングは、
ガタも無くスムーズに回転します。
新車時の調子の良さを永く続ける為にも、
必要な作業となり、
納車までお時間頂いて降ります。